兵庫県内で分布が拡大している特定外来生物の被害を防ごうと、淡路地域では初めて対策について共有する地域部会が開かれました。
「兵庫県特定外来生物対策本部会議淡路地域部会」には、淡路県民局長や関係機関の担当者が参加し、農作物や生態系への影響が大きい特定外来生物の対策について意見交換を行いました。
対策の対象となるのは県内16の市や町で確認され、イネなどの作物の生育を妨げる水生植物「ナガエツルノゲイトウ」と、県内9つの市で確認され、サクラやモモなどの樹木を枯れさせる「クビアカツヤカミキリ」の2種類です。
会の冒頭、部会長である川井淡路県民局長は「拡大防止のために迅速な対策が必要だ」とあいさつしました。
淡路地域では「クビアカツヤカミキリ」はまだ確認されていませんが、「ナガエツルノゲイトウ」は洲本市と南あわじ市で確認されていて、深刻な農業被害は出ていないものの爆発的な繁殖力を持つことから対策が急務となっています。
会議では地域内での分布状況や、2020年に繁茂が確認された本田池での駆除活動などが報告され、発見した際の初動対応や農業者への理解を促すことの重要性を呼び掛けました。
11月末には県庁で対策本部会議が開かれる予定で、今後の予算や駆除計画について検討されます。
