西宮市に重度の知的障害のある女性が店長を務める青果店がオープンしました。
誰もが自分らしく働き活躍できる場所を目指す取り組みを取材しました。
バナナひと房100円。
卵は100円。
値上げラッシュの10月に財布にやさしい商品が並びます。
西宮市の武庫川団地の一角にきょうオープンした「まなちゃんの八百屋」。開店を待ちわびた多くの人でにぎわいました。
まなちゃんこと、店長の野草真菜(のぐさ・まな)さん。
重度の知的障害がありますが、店の看板娘として品出しや接客を担当します。
「まなちゃんの八百屋」は、真菜さんの兄の惣太さんらが2021年から阪神東鳴尾駅の近くで開店。
障害のある人に、自分らしく働き活躍できる場を提供したいとの思いが込められています。
今回オープンしたのはその2号店で、障害のある人の新たな働く場所にもなっていて、レジ打ちや野菜の梱包などで忙しく動き回ります。
淡路島のタマネギなど地元の食材を多く仕入れるなど、こだわりの品揃えやアットホームな接客で、幅広い世代に買い物を楽しんでもらいたいとしています。
真菜さんの兄 野草惣太さん
「右腕が動かない。気分が乗らない。いろいろな人がいる中でその人なりのペースでまず働く。そこから社会復帰を目指していけたら」
訪れた人
「前に仮店舗をやっている時から感じは良かった。障害者は働きたいだろうけど、なかなかそういう環境に持っていけない。すごくいいことだと思う」
真菜さんの兄 野草惣太さん
「障害があってもなくても、誰もが当たり前に生きられる社会というところで、まずは働く場所、誰でも働けるし、誰でも来られるお店作りをしたい」
地域に障害や世代を超えた交流とにぎわいを。
地元で愛される店舗を目指します。
