江戸時代の佇まいを残す丹波篠山市の町屋を舞台に、地元ゆかりのアーティストの作品を展示するイベントが始まりました。
丹波篠山市河原町妻入商家群(つまいりしょうかぐん)は、国の重要伝統的建造物群保存地区で、江戸時代のたたずまいを色濃く残しています。
その趣のある町屋一帯で12日から始まったのが、現代アートと工芸イベント「いらか」。地元ゆかりの作家らの作品が店舗や文化施設など10カ所で展示されます。
「丹波古陶館」では、現代工芸作家8人が出展した丹波焼や磁器、ガラス工芸品などを展示しています。このインベトは2年に1回開かれていて、今回は30人以上のアーティストが参加しています。
「鳳凰会館」では、女流作家を中心に、優しく温もりのあるアート空間を作り出す「ソフトアート展」を開催。
憂鬱な雨の日を菓子の飴玉で表現したり、色鮮やかな播州織の巧に生地を使い、洗いざらしのシャツやタオルとして展示。見る人を温かな気持ちにさせます。
さらに今回、初めての試みも。
「まちなみのれん」と題し、6人の作家が作った個性あふれるのれんが、河原町通の15カ所に飾られ一体感を演出しています。
このアートイベントは、10月13日までの金曜・土曜・日曜と祝日に、丹波篠山市河原町一帯で開催されています。
