神戸女性刺殺事件から1週間 容疑者の足取りが明らかに

  • X
  • Facebook
  • LINE

8月20日、神戸市中央区のマンションで住人の24歳の女性が刺され殺害されました。

35歳の男が殺人の疑いで逮捕され、事件前後の足取りは明かになりつつあるものの、動機は分かっていません。発生から27日で1週間、改めて事件を振り返ります。

この事件は8月20日午後7時20分ごろ、神戸市中央区磯辺通のマンションで住人の片山恵さん(24)が胸などをナイフで刺され殺害されたものです。

事件から2日後、現場から逃走していた東京都新宿区の会社員谷本将志容疑者(35)が殺人の疑いで逮捕されました。

警察によりますと、谷本容疑者は「殺意を持っていたかは分かりません」と容疑を一部否認しているということですが、その後の捜査関係者への取材で、現場付近の駐車場から見つかったナイフの刃渡りは約15センチだったことが分かりました。

さらに、谷本容疑者が3年前にも神戸市中央区のマンションでオートロックをすり抜け侵入するなどして傷害やストーカー規制法違反などの罪に問われ、執行猶予付きの有罪判決を受けていたことが分かっています。

捜査関係者によりますと、谷本容疑者は被害者の片山さんについて「全く知らない人です」と供述している他、神戸入りした事件の3日前、神戸市内で別の20代の女性の後をつけ、マンションのオートロックをすり抜けていたことが分かりました。

事件の2日前の午後5時ごろ、片山さんの職場付近を映した防犯カメラには谷本容疑者とみられる男の姿が。

さらに事件前日の午後6時ごろ、再び姿を現した男がスマートフォンを片手に座り込み周囲を見回す様子が映っていました。

事件当日の同じ時間帯、同僚と分かれ1人になった片山さんとみられる女性の後をつけていきます。

一連の防犯カメラに記録された映像からは事前に女性を物色するという谷本容疑者の周到な行動や執拗さが伺えます。

捜査関係者によりますと、谷本容疑者は犯行当日、約50分にわたり、片山さんの後をつけたことが分かっています。

警察は8月27日、谷本容疑者が住んでいた社員寮に家宅捜索に入りました。警察は押収品を調べるとともに計画性の有無や動機などを捜査する方針です。

おともだち登録するだけ! LINEでニュースを読もう! ともだち登録をする 毎週配信(月・火・金) 1回で8記事をダイジェスト形式で配信。