【神戸ストークス】新入団会見<詳報>、全員が「優勝」を宣言

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  • 8/14 神戸ストークスの新入団会見 (左から)東頭俊典アシスタントコーチ、川辺泰三ヘッドコーチ、23ヨーリ・チャイルズ、12木村圭吾、8八村阿蓮、4寺園脩斗、33笹倉怜寿、九里大和GM、渋谷順ストークス社長 /神戸ストークス提供

  • 神戸ストークスに新加入した寺園脩斗 /(c)B.LEAGUE

  • 八村阿蓮 /(c)B.LEAGUE

  • 木村圭吾 /(c)B.LEAGUE

  • ヨーリ・チャイルズ /(c)B.LEAGUE

  • 笹倉怜寿 /(c)B.LEAGUE

■新HCと5選手が決意

男子バスケットボール・B2神戸ストークスは8月14日、10月開幕の今シーズンから指揮を執る川辺泰三ヘッドコーチ(前B1FE名古屋ヘッドコーチ 大阪府出身 甲南大出身 43歳)と、5人の新入団選手による記者会見を開催した。

B1・B2・B3のカテゴリー分けは今シーズンで最後となり、来年秋から新しいトップリーグとして「Bプレミア」が発足。神戸ストークスも参入する。

会見では、“最後のB2”で必ず優勝すると全員が強く語った。

会見の詳細は以下のとおり。

*****

<九里大和(くのり・やまと)GM>

「今季の編成ポイントはB2優勝。どんな選手が必要か、性格や人間性はどうかを最後まで検討した。既存・新規の選手全員が優勝に欠かせない大きな存在であり、優勝へ向けて全員で頑張っている」

「ヘッドコーチの選定にあたっては、①国内での指導経験と実績、②優勝経験の有無、③優れた人間性とチームカルチャーを築く力、を重視し、川辺ヘッドコーチを迎えた」

<川辺泰三ヘッドコーチ>

「高校・大学と大きく育てていただいた兵庫県に帰って来れて嬉しい。自分たちの目標として、①B2優勝、②日々成長、③ウィニングカルチャー(常勝文化)を作ることを掲げた」

「自分はディフェンスのコーチ。自分でコントロールできるのがディフェンスなので、一番そこにエフォート(努力)したい。1人だけが点を取るのではなく、全員が点を取れるバスケット、見ていてワクワクするバスケットを展開したい。今シーズン、絶対B2優勝するので、応援どうぞよろしくお願いします」

■頼れる司令塔/4寺園脩斗

(てらぞの・しゅうと PG 昨季B1北海道で全60試合に出場し、平均11.5得点、4.5アシストをマーク 31歳 172㎝)

「大学同期の九里GMの『必ずB2優勝』という熱量に惹かれて移籍を決めた。自身も31歳と、残り長くないキャリアの中で、優勝したい気持ちがあった。シーズンが終わった時に、優勝して全員で笑えるよう頑張っていきたい」

「僕の良さは、いい時も悪い時も、ガードとしてチームをまとめる所。個人の目標としては、フリースローランキングのトップを取りたい(=昨季は成功率90.6%でリーグ3位)」

九里GM

「彼の1番の魅力は、コート内外でのキャプテンシーの強さ。チームをリードする力だと思っている」

■ポテンシャル抜群/8八村阿蓮

(はちむら・あれん SF 前B1群馬 兄はNBAで活躍する八村塁 25歳 198cm)

「Bリーグの中で1番、環境が揃っているチームだと思い、GMの熱烈なオファーもあって神戸ストークスへの入団を決意した。意気込みとしては、B2優勝にこだわっていきたい」

「僕の強みはフィジカルなディフェンス。外国籍選手に対してもしっかり守れる。チームの中心になるためにストークスに移籍したので、ディフェンスでもオフェンスでも、脅威になる選手になりたい」

九里GM

「ポテンシャルは日本でも有数のプレーヤー。スリーポイントシュートの確率やドライブの判断など、成長できる所はある」

■得点力が強み/12木村圭吾

(きむら・けいご SG 昨季B2福井で日本人ではリーグ2位の平均12.8得点 24歳 188cm)

「昨年、試合で神戸に来て、いい街だと思った。アリーナもでき、『神戸からオファー来たらめっちゃ行きたいな』と思っていた(笑)。昨年、(福井で)B2優勝を達成できなくて後悔した。今年は絶対にB2優勝したい思いが合致したので移籍させていただいた」

「自分の強みは得点を取る所。(個人の目標は)B2でナンバーワンの日本人プレーヤーになりたい」

九里GM

「優勝するには間違いなく必要な選手と感じている。得点を取ってほしいが、パスも上手い」

■神戸の太陽に/23ヨーリ・チャイルズ

(PF 昨季B1佐賀で平均17.3得点、9.5リバウンドを獲得 明るい性格から “佐賀の太陽”と呼ばれた 27歳 202cm)

「(日本語で)皆さんこんにちは。佐賀県に2年住んでました。神戸は素敵な所です」

「自分のプレータイムやスタッツ(試合のデーター)は全く気にしていない。とにかく優勝することだけにフォーカスしていきたい。チーム全体がみんなそんな考えを持っているように感じている。とても楽しみなシーズンになると思う」

「(自分の強みは)リバウンドと、全てのポジションの選手に対してディフェンスができること。毎試合、自分の人生最後の試合だと思って一生懸命やりたい」

九里GM

「昨年、“ダブルダブル”(得点とリバウンド獲得数がともに2ケタ)に近い平均スタッツを残している素晴らしい選手。B2で勝つにはインサイドの強さが絶対に必要。その点でヨーリ選手はベストチョイスと思っている」

■高いバスケIQ /33笹倉怜寿

(ささくら・れいじゅ PG 前B1越谷 身長187㎝の大型司令塔 28歳)

「川辺ヘッドコーチからどういうバスケットをするかを聞き、すごくワクワクした。チームとヘッドコーチの熱量を感じ、このチームに身を置けば、さらなる成長につながると思い、移籍を決めた。B2優勝という明確な目標のもとで日々成長していけたらと思う」

「(自分の強みを聞かれ、首を傾げながら)ちょっと、ポストアップ(ゴール前で相手ディフェンスを背にしてパスを受ける)ができます。ちょっと、リバウンドが取れます(選手ら笑い)」

九里GM

「身長もあり、賢い。バスケIQはこの中で1番高いのでは。前チームでは、なかなか実力を発揮できなかったが、川辺ヘッドコーチの求めるバスケットにはぴったりの選手」

■異次元の予算

<渋谷順ストークス社長>

「(選手獲得による人件費増を聞かれ)今までとは全く違う、異次元の予算をかけた。ただ経営でもあるので、無茶苦茶なことをしているわけではなく、本当に常識の範囲でしっかりと交渉をさせていただいた」

「私たち神戸ストークスも、神戸移転からまだ3年目のシーズン。私たちの努力不足だが、(地域に)根ざせているかというと、まだそこまで至れていない。いろんな形で外に出て行き、皆様の目に触れるようにしていきたい」

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神戸ストークスは、谷直樹、道原紀晃、金田龍弥、野溝利一、アイザック・バッツの5選手が残留。

会見した新加入5選手のほか、ラウル・アルキンズ(アメリカ)の獲得を発表している。

シーズン開幕(10月4日)を前に、9月23日に本拠地・ジーライオンアリーナ神戸で「プレシーズンゲーム」が行われ、神戸ストークスはB1千葉ジェッツと対戦する(19時開始)。

また大阪エヴェッサ×アルバルク東京、滋賀レイクス×茨城ロボッツの試合も行われる。

大きく陣容を変えた新生・神戸ストークス。

今シーズン、どんな戦いを見せてくれるか。

(浮田信明)

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