新米の出来を占う稲の生育調査が三田市内で行われ、順調に育っていることが分かりました。
農家では、安定的に米を出荷する模索が続いています。
JA兵庫六甲は、三田市の田んぼで、稲の高さや葉の色、病害虫の発生状況などを調べました。
調査の結果、いずれの項目もほぼ例年並みで順調に育っていることが確認されました。
猛暑が続きましたが、三田市では雨が適度に降り、今のところ収穫量が大きく下がることはない見通しだということです。
一方、水不足に苦しむ地域もあります。
加古川市にある八幡営農では、コシヒカリ、キヌヒカリ、ヒノヒカリなどを年間約240トンを出荷しています。
八幡営農 前田祥道代表
「減反をしたから水路がなくなってしまっている。そこに急に増産しますと言われても」
2025年は例年より少ない水量で、何とか質を保ち収穫を迎えようとしています。
そんな中、新たな課題が農家にのしかかっています。
政府は8月5日、これまでの農業政策を改め、コメを増産するよう求める方針を示しました。
八幡営農は、甲子園球場約20個分の広さの田んぼを管理していて、1日十数人で作業を進めています。
人手不足に悩む中、新たに導入したのがドローンです。
一部の田んぼで、肥料や稲のもとになる種をドローンを使ってまいてます。
作業時間は、広さによるものの一カ所の田んぼで10分以内に短縮されたということです。
