

復元されたデ101を写真に収める人


戦前から親しまれ54年前に引退した神戸電鉄の車両が愛好家らによって復元され、2日、お披露目会が開かれました。
復元されたのは、鮮やかな茶色の車体が特徴の、神戸電鉄の車両「デ101」です。
神戸電鉄が開業して間もない1929年にデビューし、54年前に営業車両を引退した後は、大規模な改造工事を経て、けん引車として活躍しました。
老朽化により解体される予定でしたが、貴重な遺産を現役時代の姿に戻そうと、県内の鉄道愛好家グループがクラウドファンディングで資金を集め、神戸電鉄の協力のもと復元に至りました。
今回は車両の半分となる片側の側面と前面が復元され、木製の窓や乗降扉の他、車両後部を赤い光で示すテールライトが現役時代そっくりに蘇りました。
お披露目会には抽選で選ばれたおよそ80人が集まり、その姿を写真に収めたり、記念のグッズを買ったりしてロマンあふれる車両を堪能していました。
愛好家グループは、3年後の神戸電鉄開業100周年に向け、残る部分の復元を進めていきたいとしています。