
京都大学 飯尾名誉教授

海溝型の地震のメカニズム(内閣府提供)
カムチャツカ半島で発生した今回の地震のメカニズムと今後の注意点について専門家に話を聞きました。
内陸地震を専門とする地震学者で京都大学の飯尾能久名誉教授は、南海トラフ地震などと同様の海溝型の地震であると指摘します。今回の地震が国内の他の活断層に誘発するリスクについて「全く関係ないと思う」と語りました。
飯尾能久名誉教授
「海側のプレートが陸側のプレートを引きずり込んで、陸側のプレートが耐え切れなくなった時に跳ね上がる。東北沖地震(東日本大震災)や南海トラフ巨大地震と同じメカニズムの地震のようです」
一方、津波の影響については、第1波よりもその後の津波の方が高くなることもあり、しばらくの間、警戒や注意が必要だと指摘します。
飯尾能久名誉教授
「気象庁が記者会見をしていますが、1952年に同じような地震があった時に最大の津波になった時間が地震発生後9時間となっていて、相当続く可能性があるということだと思います。ちょっと右へ行ったものや左へ行ったものが遅れてくるんですけど、2つが重なってきたりすると、何倍かになる可能性がありますから、遠い巨大地震ではちょっと遅れてきた方が津波の高さが高くなるという傾向にある海が兵庫県まで続いていますので、兵庫県沿岸まで到達する可能性はありますから警報や注意報をよく見ていただいて、テレビの情報をちゃんと見ていただいてそれに沿ってちゃんと行動していただくことが重要だと思います」