8月で終戦から80年となるのを前に、太平洋戦争の遺跡が残る加西市鶉野町で、教職員に向けた平和学習が実施されました。
加西市の鶉野飛行場跡で行われた平和学習は、戦争の悲惨さを学び、次世代に伝えてもらおうと、幼稚園と小中学校からなる神戸市立大沢校が教職員向けに企画したもので、幼稚園や小学校の教職員17人が参加しました。
この辺り一帯は、第二次世界対戦末期に姫路海軍航空隊の飛行場として使用され、多くの若者が特攻隊の戦闘機訓練を受けた場所です。
周辺には防空壕跡が今もいくつか残されていて、奥行14・5メートル、高さ5メートルという飛行場内で最大規模の防空壕跡では、プロジェクションマッピングで、特攻隊員たちが出撃前に残した遺書などを見ることができます。
また、戦闘機の滑走路上につくられた学習施設「Soraかさい」では、太平洋戦争中に使用された戦闘機「紫電改」の実物大の模型などが展示されていて、姫路海軍航空隊がたどった終戦までの歴史を学ぶことができます。
参加者は、戦争の遺跡を歩きガイドから話を聞いたりしながら戦争の悲惨さを学んでいました。
大沢校では今後も、戦争についての学習を続けるとしています。
また「Soraかさい」では、一般客向けのガイドツアーも開催しています。
