
ほっともっとフィールド神戸
第107回全国高校野球選手権兵庫大会は、大会13日目の24日、ほっともっとフィールド神戸(神戸市)と明石トーカロ球場(明石市)で準々決勝4試合が開催されました。
[三田学園―小野]
三田学園は1回表、先頭の音松天くん(3年)の2ベースヒットをきっかけとして作ったノーアウト3塁のチャンスから、栗栖捷くん(3年)のライトゴロの間に1点を先制。
対する小野は3回裏ツーアウト満塁から本山翔くん(3年)が2点タイムリー2ベースヒットを放ち逆転に成功します。5回表は1アウト1・3塁のピンチを迎えますが、相手のスクイズでの小フライに小野・ファーストの安達立剛くん(3年)が好反応を見せてアウトを取るなど無失点でしのぎます。
三田学園は土壇場9回表の2アウト2塁から柴田優くん(3年)がレフト前タイムリーヒットで同点。さらに藤井蓮斗くん(3年)が左中間をやぶるタイムリースリーベースヒットで勝ち越しに成功します。
追い込まれた小野は9回裏、1アウトから4番の藤田佑輔くん(3年)が2ベースヒットを放ち出塁、その後申告敬遠などで2アウト満塁として、代打・松井敬悟くん(2年)がサード強襲の逆転サヨナラ2点タイムリーヒットで見事逆転勝利。学校史上最高成績を記録した2018年以来7年ぶりの準決勝へと駒を進めました。
23年ぶりに夏の大会準々決勝進出となった三田学園は、9回2アウトから一度は逆転に成功しますが、ここで敗退となりました。
[神港学園―社]
社は1回裏ツーアウトランナーなしで小倉臣斗くん(2年)の内野安打、続く長谷川佑守くん(3年)が13球粘った末の四球で作った1・2塁のチャンスから、原田寛弥くん(3年)のタイムリーヒットで1点を先制します。
追いかける神港学園は3回表、2アウト1・2塁から前川悠くん(3年)のレフト前ヒットで2塁ランナーの満潮航くん(3年)が一気にホームへかえり同点に追いつきます。
神港学園の先発・岩崎皓斗くん(3年)は3回裏ノーアウト満塁のピンチも後続をピッチャーライナー併殺・空振り三振に打ち取るなど、毎回ランナーを出しながらも社の攻撃をしのぎ続けます。6回裏の2アウト3塁からは左腕の小澤寿史也くん(3年)がリリーフ登板。このピンチをしのぎ、7回以降も角度のあるボールで社打線にヒットを許さず1点のリードを守りきり、9年ぶりの準決勝への切符をつかみました。
[報徳学園―神戸国際大付]
前年夏王者の報徳学園は1回表、先頭の中谷祐輔くん(3年)が右中間への2ベースヒットで出塁すると1アウト1・3塁からキャプテン橋本友樹くん(3年)の犠牲フライで先制します。
対する神戸国際大付は1回裏、先頭の川口蒼旺くん(3年)が2球目をレフトスタンドへ運びすぐ同点に追いつきます。
報徳学園は4回表、神戸国際大付の先発・宮田卓亜くん(2年)を攻略します。1アウト1塁から山岡純平くん(3年)ライトへ2ベースヒットでチャンス拡大。続く降旗洸くん(2年)が今大会6本目のヒットとなる2点タイムリー2ベースヒット、さらに中尾勇貴くん(2年)がセンターオーバーのタイムリー3ベースヒット、岡田壮真くん(3年)のタイムリーヒットと3連続長打を含む4連打で一気に4点の勝ち越しに成功します。
劣勢となった神戸国際大付は4回裏、山本真生くん(3年)のあわやホームランかというレフトフェンス直撃の2ベースヒットを放ってチャンスは作るものの得点には繋げられません。
勢いにのる報徳学園は4点リードの5回表1・2塁から山岡くんがライトスタンド下段へ3ランホームランを放ち3点を追加したほか、6回7回8回にもそれぞれ1点ずつを追加する盤石の試合運びで2年連続の準決勝進出決定。
神戸国際大付は6回裏に4番の中井優心くん(3年)の2ベースヒットを皮切りに5連打で3点を返すなど11安打を放つも、大量失点が最後まで響き、まさかのコールド負けで準々決勝敗退となりました。
[関西学院―東洋大姫路]
東洋大姫路は1回表2アウト3塁から白鳥翔哉真くん(3年)のタイムリーヒットで先制します。
しかし、関西学院は1回裏、1アウト1・3塁から平岡知貴くん(3年)がスクイズを成功させすぐさま同点に。4回裏にも1アウト2・3塁のチャンスを作るも今度はスクイズに失敗。勝ち越し機を逃します。
試合が動いたのは5回表。東洋大姫路は2アウト3塁から好調の白鳥くんがタイムリースリーベースヒットを放ち1点を勝ち越します。さらに、6回表には2アウト1・2塁から渡邊拓雲くん(3年)がタイムリースリーベースで2点を追加、7回と9回にもそれぞれ1点を追加し関西学院を突き放した東洋大姫路。今季兵庫県内無敗は続きます。
準決勝は26日に、ほっともっとフィールド神戸で2試合が開催されます。
<24日の結果>
三田学園3―4x小野
報徳学園11―4神戸国際大付(8回コールド)
神港学園2―1社
関西学院1―6東洋大姫路
<26日(準決勝)の組み合わせ>
報徳学園―神港学園(ほっともっとフィールド神戸 10時)
東洋大姫路―小野(ほっともっとフィールド神戸 13時)