
大ホームランを放った 阪神タイガースWomen 4安藤蓮姫 /東京ドーム( 写真提供:阪神タイガースWomen)

先発した 阪神タイガースWomen 11右田 愛(写真提供:阪神タイガースWomen)
■強力打線が爆発
<女子野球交流戦>
阪神タイガースWomen 9-3 読売ジャイアンツ女子チーム/7月20日
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阪神球団が運営する女子チーム・阪神タイガースWomen が7月20日、東京ドームで読売ジャイアンツ女子チームと交流戦(7イニング制)を行い、勝利した。
タイガースは0-0の2回、先頭の6番・安藤蓮姫(はずき 神戸弘陵学園高)がジャイアンツの先発・小野寺佳奈(クラーク記念国際高 仙台キャンパス)の6球目を振り抜くと、打球はライトスタンド最前列に飛び込んだ。
ジャイアンツとの交流戦でホームランが出たのは初めてで、女子野球では珍しいスタンドインの大アーチだった。
安藤の先制弾で勢い付いたタイガース打線は、なおもヒットや四球でランナーを出し、高橋愛(つぐみ 岐阜第一高)の2点タイムリーなどでこの回、一挙5点を挙げた。
一方、ジャイアンツも6回、島野愛友利(神戸弘陵学園高=2ラン)と原田由真(開志学園高=ソロ)が、特設フェンス外の“ラッキーゾーン”にホームランを打ち込み、3点差に迫った。
しかしタイガースは最終7回、前田葵(岐阜第一高)の2点タイムリーと、ルーキー山下来々杏(ここあ 履正社高)のタイムリーで計3点を挙げ、ジャイアンツを突き放した。
タイガースは右投げのルーキー右田愛(まなび 履正社高)が先発。
足を高く上げるダイナミックなフォームからコースをつく投球で4回を無失点に抑え、勝利への流れを作った。
■来月、クラブ選手権へ
7月5日に甲子園球場で行われた交流戦では、堅い守りでジャイアンツにサヨナラ勝ちしたタイガース。
東京ドームでの再戦は、強力打線がジャイアンツ投手陣を打ち砕いた。
先制ホームランの安藤は試合後、
「(カウント3ボール2ストライクで)強く振ることを意識したら、入ってくれたので良かった。(歓声の中で)1周まわって楽しかったです」と笑顔で語った。
背番号「11」を背負う先発・右田は、
「たくさん野手の方に助けられ、そして安藤さんが先制ホームランを打ってくれたおかげで、流れを掴むことができました。これからクラブ選手権も始まっていくので、そこに向けて更に気を引き締めて頑張ります」とコメントした。
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阪神タイガースWomenは7月の「関西女子硬式野球選手権大会ラッキートーナメント」で4年ぶりに優勝。
ジャイアンツにも連勝し、今シーズンまだ負けがない。
8月9日から千葉県で開催される「全日本女子硬式クラブ野球選手権大会」に参戦し、3年ぶりの優勝をめざす!
(浮田信明)