
2022年 明石市議会問責決議

ファクトチェックの対象
■SNS拡散「二度と政治に関わらないから刑事告訴はやめてくれ」と交渉
参院選兵庫選挙区に立候補している泉房穂氏に関してSNSで拡散されている情報について、サンテレビはファクトチェックを行い、事実ではないことが分かりました。
■市議ら「聞いたことがない」
ファクトチェックを行ったのは、7月18日午後4時現在、X(旧Twitter)で141万回以上表示され、「独占スクープ 泉房穂が隠している『政治家引退宣言』の裏で行われた市議との取引が…」という投稿です。
また、リンク先のYouTubeも41万回以上再生されていて、動画の配信者は、
泉氏が明石市長時代、市議会議員2人に対して暴言を吐いて問題になった後、
「市議会議員から泉氏を刑事告訴するという話が浮上していた」
「なんとかもみ消したかった泉氏が『二度と政治に関わらないから刑事告訴はやめてくれ』という表に出ていない交渉があった」
「このやりとりを市議は全員が把握している」
と語っています。
これについてサンテレビは自民、公明、明石かがやきネット、共産の各会派に取材を行いました。
その結果、泉氏が「二度と政治に関わらないから刑事告訴はやめてくれ」と市議らに交渉したという主張については、「聞いたことがない」と全員が否定。
「市議は全員が把握している」という情報は事実ではありませんでした。
暴言を受けた自民の市議と、この問題の窓口として対応していた公明の市議は、
「刑事告訴を検討したことはなく今後もするつもりはない」
一方、別の市議は、
「刑事告発をするべきだという声が上がったが、被害にあった市議への配慮で取りやめた」
などと話しています。
■泉氏「密約は絶対にない」と否定
サンテレビの取材に対し、泉氏は、
「根も葉もない話で非常に迷惑している。辞任の際に密約があったことは絶対にない」
とSNSの情報を否定した上で、
「当時、告発の動きもなかった」と話しています。
2021年に行われた全市民への金券配布事業をめぐり明石市議会は、2022年10月、泉氏に対する問責決議案を賛成多数で可決。
当時泉氏は、市議への不適切な発言を巡り、政治家を辞めると表明していました。