格闘技と仕事の二刀流で夢に向かって挑戦する兵庫県警機動隊員の男性を取材しました。
災害時の救助活動や、治安維持などの任務を行う機動隊。
南あわじ市出身で24歳の道中健人さんも、日々、訓練に励んでいます。
道中さんは、人の命を救いたいという思いから2019年に県警の機動隊に入隊。
現在は、大規模災害時などに救助活動を行う広域緊急援助隊に所属していて、去年9月の能登半島豪雨の際には発生後すぐに石川県輪島市に向かい、被災者の救出などにあたりました。
同僚とともに日々切磋琢磨しています。
道中さんのもう一つの姿が、ブラジリアン柔術の日本チャンピオンです。
ブラジリアン柔術は、柔道から派生してブラジルで生まれた、寝技を中心とした格闘技です。
高校時代柔道部だった道中さんは、県警に入ってから本格的にブラジリアン柔術を始め、持ち前の柔軟さをいかしてすぐに頭角を表しました。
去年の全日本選手権で、アダルト黒帯ライト級で準優勝。
ことし5月に開催された全日本大会では、アダルト黒帯ライト級と無差別級に出場し、両階級で優勝を果たしました。
次の夢は世界選手権に出場することです。
6月22日、優勝者に世界選手権の出場権が与えられるアジア大会が開催されました。
1回戦は、韓国人の選手と対戦。
関節技が見事に決まり一本勝ちを決めましたが、2回戦で日系ブラジル人の世界大会のチャンピオンに敗れ、世界選手権出場は叶いませんでした。
格闘技も人命救助も、日々の訓練が大切と語る道中さん。
夢に向かってこれからも努力し続けます。
