児童養護施設などで生活する子どもたちが、大学進学など将来の進路について考えるセミナーが、神戸市内で開かれました。
神戸市内で開かれたセミナーには、県内の児童養護施設で生活する高校生や関係者らが参加しました。冒頭、兵庫県の斎藤知事が「将来を考えるきっかけにしてほしい」とあいさつしました。
児童養護施設や里親家庭で育ち、進学や就職を機に施設を出た後、その保護を離れた若者は「ケアリーバー」と呼ばれ、県内では毎年新たに100人ほどが対象となります。
セミナーでは、河合塾の講師による進路決定のポイントや、大学進学についての説明があった他、ケアリーバーの社会人2人が体験談を発表。
大学に進学することで生涯収入が大きく変わることや、大学で学ぶ楽しさを語りました。
県内の児童養護施設入所者の2024年の大学進学率は28・2%と全国平均より低く、県は11月ごろにも第2回のセミナーを開くなど、ケアリーバーの支援に取り組んでいくとしています。
