アスベスト被害の救済と根絶をめざす尼崎集会 29日でクボタショック20年

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  • 平地千鶴子さん

  • 尼崎労働者安全衛生センター 飯田浩事務局長

兵庫県尼崎市にあったクボタの工場周辺でアスベストによる健康被害が明らかになった「クボタショック」から6月29日で20年となるのを前に、28日、被害の救済と根絶を目指す集会が尼崎市内で開かれました。

この集会は、アスベスト被害の救済と根絶を目指して毎年、この時期に開かれているもので被害者や遺族など約200人が参加しました。

会のはじめに被害者に対して黙祷がささげられ、その後、尼崎市の松本眞市長が「被害者の思いを受け止めて救済や健康管理などの取り組みを進めたい」とあいさつしました。

尼崎市のクボタ「旧神崎工場」を巡っては、2005年、従業員や周辺住民にアスベストによる中皮腫などの健康被害が及びました。

尼崎労働者安全衛生センターによりますと現在、クボタに救済金を請求している人は434人で、このうちアスベストが原因とみられる中皮腫などで亡くなった人が410人、24人が現在も治療中だということです。

集会では、中皮腫で夫を亡くした平地千鶴子さんが「つらい気持ちを抑えて活動を続けてきた」と胸の内を明かしました。

【夫を中皮腫で亡くした平地千鶴子さん】

「つらい気持ち 寂しい気持ちもあるけど遺族としての気持ちを抑え込んできた気がする」

【尼崎労働者安全衛生センター 飯田浩事務局長】

「当事者である患者や遺族 私たち支援者、マスコミも協力してこんなことが二度と起こらないようにしてもらいたい」

参加者の高齢化などを理由に大規模な集会は今回で区切りをつけるということです。

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