全国で書店が減少する中、兵庫県神戸市内に6月26日、一風変わった書店がオープンしました。
神戸市営地下鉄新神戸駅の改札前にオープンした「ほんたすしんこうべ」は東京に続き、日本で2店目の「完全無人書店」です。
約65平方メートルの店内には漫画や雑誌など4000冊がずらり。
新幹線の利用客をターゲットにした本や神戸ゆかりの作品をまとめたコーナーなど、短時間で選べる工夫が施されています。
利用するにはラインでの会員登録が必要で、発行されたQRコードを入り口にかざすことで入店できます。また、会計はセルフレジで、キャッシュレス決済のみ対応しています。
なぜ無人書店という営業スタイルなのでしょうか。
そこには、業界が抱えるある課題への挑戦がありました。
全国の書店の数は近年大きく減少していて2014年度の1万4658店から、2024年度には1万417店と10年間でおよそ30%減少。兵庫県内でもその傾向は変わらず、2014年度は669店でしたが、2024年度は479店まで減少しました。
電子書籍やインターネット通販の普及が原因とされていて、「ほんたす」の営業スタイルがまちの書店の生き残りのカギとして期待されています。
「ほんたすしんこうべ」は午前7時から午後11時まで営業しています。

