神戸市出身の美術品収集家・池長孟のコレクションを集めた特別展が、神戸市立博物館で開かれています。
教科書でよく目にする「フランシスコザビエル像」。
池長孟が自身の別荘を売り払ってまで入手したといわれています。
神戸市立博物館で開かれているこの特別展では、神戸市出身の美術品収集家・池長孟が集めた南蛮美術の作品など、およそ130点が展示されています。
資産家でもあった池長は、大阪の美術展で買った版画をきっかけに、ヨーロッパ諸国の影響を受けて作られた美術品「南蛮美術」に魅了され、収集活動に情熱を注ぎます。
こちらは、スペインとポルトガルとの交易の様子を描いた「南蛮屏風」。
国の重要文化財に指定されています。
神戸市立博物館 中山創太学芸員
「いま南蛮美術というのは美術史の中でも重要な位置を占めているのですが、神戸という土地になぜ南蛮美術が残っているのか、改めて展覧会を通して皆さんにも知っていただきたい、あるいは考えていただきたいと思っています」
この特別展は、6月15日まで開かれています。

