かばん職人を育成する豊岡市の専門学校の卒業式が行われ、1年間の課程を終了した11期生10人が新たな一歩を踏み出しました。
かばんのエキスパートを養成する「トヨオカ・カバン・アルチザン・スクール」の卒業式は3月1日、豊岡市役所で行われ、代表から11期の卒業生10人に卒業証書が手渡されました。
会場では卒業制作展も開かれ、1年間の集大成となる力作が並びました。
豊岡市のかばん産業は千数百年前の柳細工から始まったとされ、現在では市内に180社以上のかばん関連の企業が存在する国内最大の生産地です。
スクールはかばん作りの技術を次世代に継承しようと、市やかばん業者が中心となって設立した「豊岡まちづくり株式会社」が11年前から運営していて、デザインや製作工程だけでなく、経営に関するノウハウなどを学ぶことができます。
卒業生のうち4人は、豊岡市内のかばん関係の企業に就職するということです。

