西宮市の高校生が立ち上げた「Youth委員会」。
若者の目線で市政を見つめ、市長に直接政策を提案します。
立ち上げたのは、磯村奈槻さん、長冨日向さん、角谷胡桃さんの3人です。
なぜ西宮市に高校生だけの委員会を立ち上げたのか。
きっかけは、それぞれが学校生活で感じた”違和感”でした。
【長冨】「政治や市政に関心があったとしてもなかなか周りの友達とそれに対して意見を交わすことができないなと思うので この新たなコミュニティの場で仲間と意見を交換することでより良くなっていくのかなと思う」
委員会では、れぞれが関心のある社会問題をテーマに、4つのグループに分かれました。
各テーマに沿った施設や団体を訪問し、半年間かけて調査を行います。
10月、新型コロナの影響で3年ぶりの開催となった「にしのみや市民祭り」。
1973年から開催され、長年市民に愛されてきましたが、近年、ある課題に直面しています。
「同級生っぽい人いた?」
「いないよね 小さい子が多い」
中高生や大学生など若い世代の参加が少なく、来場者数も減少傾向にあるといいます。
長冨さんを中心とした市民祭りグループは、来場者やボランティアスタッフに祭りに来たきっかけなどを聞き取り、原因を探りました。
「割と親子連れだとか小さい子が多いというイメージなんですけどどうですか?」
「思ってました。こういうの(アンケート用紙)も同世代が渡しやすいかなと思って探すけど子ども連れや年配の方が結構」
「友達と来ようというような感じの祭りではない?」
「ないっぽい」
【司会】「皆さんこんにちは。ただいまから令和4年度Youth委員会活動報告会を開催いたします」
迎えた政策提案日。
石井登志郎市長をはじめ、各テーマに沿った市の担当局職員も参加し、若者の声と向き合います。
磯村さんを中心とした教育グループでは、「不登校」をテーマに西宮市が運営する支援施設「あすなろ学級」に着目。
卒業生から聞いた話などを元に、中高生が施設の活動を伝える「あすなろ学級広め隊」を提案しました。
一方、角谷さんを中心とした社会グループでは、テーマである「子ども食堂」に実際に見学に行き、
ボランティアが少ないという課題を発見。
「子ども食堂」を市民の交流の場として活用し、ボランティアを希望する人と人手を求めている団体がマッチングできる「みやタウン」というアプリの開発を提案しました。
そして市民祭りグループは・・・。
【長冨】「私たち市民祭りグループは、どうしたらもっと若者の参加を増やすことができて一緒に盛り上げていけるのだろうかというところを高校生の目線から考えました」
【他のメンバー】「私からは 市民祭りの課題と改善点を3つの点に着目して話していきます」
「1つ目、これまでの市民祭りでは紙芝居だったり 消防体験だったりどちらかというと 小学生以下向けのイベントが多くありました。今回私たちの提案のテーマである「中高生の来場者数を増やす」という点では あまり中高生が楽しむことができないため一つ目の課題です」
「2つ目に広報活動についてなのですが、これまでの市民祭りでは、市政新聞だったりチラシだったりを用いて行われてきました。しかし令和の中高生はあまり紙から情報を得ないんですよ。ほとんどがインスタグラムなどSNSなど電子しか見ません」
「最後に開催時間についてなのですが、開催時間はだいたい11時半から18時半ごろまでで行われてきました。中高生は部活動で忙しいため夕方以降の開催がないとなかなか参加しづらいため3つ目の課題です」
彼女らは3つの課題から開催時間を2部制にすることや、高校生と大学生が交流できるブースの設置など新たな企画を提案しました。
「大学生がボランティアで来ているということだったので 大学生による高校生に向けた入試のためのインタビューブースなどを設置するのが良いと思います」
【市長】「高校生らしい発想があるなと思っていま感心していたんですけど、入試に関して大学生に高校生がインタビューするブースなるほどなと思ったんです。
この大学生は西宮の大学の大学生だけでいいのか神戸大学や京都大学とかいろいろ欲しいとかその辺りを率直に」
「いろんな大学のことを聞きたいというのもあるんですけど、まずは大学入試に向けてどれくら
い勉強したとかモチベーションの上げ方とか、今実際大学に行って友達とどう過ごしているかとか
モチベーションアップのために聞きたい」
高校生が社会のことを考えるのは、「すごいこと」ではない。
そう立ち上がった長冨さんたちが同じ世代に伝えたいこととは。
【長冨】学校ではなかなか得られなかった考え方だとか、巡り合えなかった仲間と出会えるのも、こういうふうに自分が一歩前に勇気を出して踏み入れたことによって得られるものだと思います。一歩進めた先には、すごくすてきな景色が待っているということを伝えたい」









