私を沼まで連れてって⑤

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これは私がタカラヅカ沼に落ちた記録のような日記のようなものである。
 愉快な一生物の十字架を背負った私の隣で、伏線が回収されつつあった。

 

 というわけで、そろそろ前々回の伏線を回収しよう。
 私の下調べに付き合って居間でヅカ兄謹製タカラヅカ録画集を観ていた一人の男ありけり。
 我が夫である。

 

 二人で観ていて文句なく面白かった『スカーレット・ピンパーネル』から事は始まる。この『スカーレット・ピンパーネル』は私が初心者をタカラヅカに落とすなら最初の1本として見せたい作品になった。
 ロベスピエールの恐怖政治吹き荒れるフランス革命後のパリ。手当たり次第にギロチンに送られんとする貴族たちを国外へ脱出させる謎の義賊集団「スカーレット・ピンパーネル」ありけり。そのリーダーたるパーシー・ブレイクニーとその妻マルグリット、そして革命政府の公安委員にしてかつてマルグリットの恋人であったショーヴランが追いつ追われつ切った張ったの冒険活劇で、筋立てが大変楽しく演出もダイナミック、「ひとかけらの勇気」など名ナンバーも耳に楽しい一級品のエンタテインメントだ。
 気になった人はぜひBlu-rayや配信サービスでご覧いただきたい。私たちが観たのはヅカ兄のお勧めであるので礼ショーヴランの2017年星組バージョンだが、初演の2008年星組(パーシー:安蘭けい)も渋い。2010年月組(パーシー:霧矢大夢)も見応え抜群だったと聞くのでいずれ拝見したい。

 

『スカーレット・ピンパーネル』を推しすぎて話が逸れたが、夫は紅ゆずるパーシーの振り切ったコメディパートが楽しく、じわじわ紅さんが心に移住してきたらしい。
 紅ゆずるさんの主演作品をネットで調べていて、一覧に『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀(とうりけんゆうき)』を発見した夫の口から「これ気になるな」とこぼれた。
 夫は日本・台湾共同制作によるテレビ人形劇『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』のファンだったのだ。

 そうと決まればヅカ兄の出番である。
「私は望海風斗さんが、夫は紅ゆずるさんの『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』が気になっている。貸してもらえる録画はあるだろうか」
 打診したところ即レスであった。

 

「はい喜んでぇっ!!!!!」

 

 再び中三日ほどで録画が届いた。
 手応えありと見たヅカオタの必殺セットであった。

 

紅ゆずるさん関連(星組)
・『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀(とうりけんゆうき)』
・『メイちゃんの執事』
・『オーム・シャンティ・オーム』
・『ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)』
・『ANOTHER WORLD/Killer Rouge(キラー ルージュ)』
・『霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS(エストレ―ジャス)〜星たち〜』
・『鎌足ー夢のまほろばー』
・『GOD OF STARS ー食聖ー/Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』

(容量が余ったからとおまけされたシリーズ。私が作家なので原作付きを入れてくれたらしい)
・『はいからさんが通る』(花組)
・『花より男子』(花組)
・『Anna Karenina』(月組)

 

『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』が気になっているというたった一言に対してアンサーが多い、多すぎる。そして熱すぎる。
 一方、私に放たれたミサイルはこちらだ。

 

望海風斗さん関連(雪組)
・『琥珀色の雨にぬれて/“D”ramatic S』
・『ひかりふる路/SUPER VOIGER!』
・『誠の群像/SUPER VOIGER!』
・『凱旋門/Gato Bonito!!』
・『ファントム』
・『はばたけ黄金の翼よ/Music Revolution!』
・『アル・カポネ』
・『ドン・ジュアン』
・『るろうに剣心』
・『Victorian Jazz』
・「望海風斗サヨナラ特別番組ー運命の時、今……ー」
・「はじまりの時~新生雪組 望海風斗~」
・「FNSうたの夏祭り」
・「かんぽ生命Presentsドリームメーカー3」
・「Our Favorite TAKARAZUKA」
・「SWITCH インタビュー 達人たち」望海風斗×浅田真央
・「LOCK ON! #28 真彩希帆」
・「宝塚歌劇の殿堂 特別展 Memories of 望海風斗」
・「Many Thanks ~望海風斗&真彩希帆」
・「真彩希帆 1Day Special LIVE La Voile」
・「望海風斗 Photographie」
・「To The NEXT TAKARAZUKA ~DAIaMONd」
・「かんぽ生命Presents ドリームメーカー4」
・「WOWOW Presents 宝塚プルミエール 望海風斗退団スペシャル」
・「WOWOW 宝塚への招待『Music Revolution!』ー望海風斗×真彩希帆 副音声解説付きー」

 

 ミサイル以外、何と呼べばいい?
 途中からむきになってヅカ兄の添付したプリントアウトのリストを写してしまったが、別に楽して字数を稼ごうということではなく(自分で好き勝手に文章を書いたほうがよっぽど楽だ)、私が一体どれほどのフグ毒を食らっていたのかをヅカオタの皆さんと共有したかった。
 もちろん全タイトルに一言解説付き、総トータルでほぼ6,000字。
 一気に沼に沈めに来ている。生かして陸(おか)に返すつもりはないやつだ。

 そして紅ゆずるセットから念願の『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』を観た旦那だが、字数が2,000を超えたので次回持ち越し。伏線回収、しばし待て。

 

前回の記事:【私を沼まで連れてって④】

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