右と左って何?衆院選 私の争点/兵庫県

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  • 関西学院大学の森脇俊雅名誉教授

政治の世界でよく耳にする「右・左」について。私たちはそれぞれの政党の個性をどのように区分し、どうのように判断していけばよいのでしょうか?政治学を専門とする関西学院大学の森脇俊雅名誉教授に話を聞きました。

右や左と呼ぶようになったルーツは?

「フランス革命の時に国王をどうするか、王政をどうするのか議会で審議された。議長の席から見て右の方に穏健派、左側に急進派が集まった。右派の方は、王政の権限を少し残しておこう。左派は王政の廃止に動こうとした。そういった対立が右派と左派になった」

戦後の日本でもアメリカ型の自由主義を主張する人を右、ソ連型の社会主義を主張する人を左と分けていたそうです。しかし、ソ連崩壊をきっかけにその様相は一変し、複雑になってきたと森脇名誉教授は分析します。

「東西冷戦が終結した後、一種の混乱が起きた。社会主義が衰退するということで、それに代わるイデオロギーが出てきたわけだが、東西冷戦の終結により左翼や右翼の分け方が当てはまらない。状況が大きく変わったことにより使い方が変わってきた」

「中道は保守やリベラルという特定の考え方をとらない。どちらにも偏らない。両方を含んでいるということだと思う」

現在の日本の政治を考える時、「右・左」という言葉だけでなく、どのような軸で整理すればよいのでしょうか。

「現在は保守とリベラルという分け方で整理するのがいいと思う。保守は現在いろんな捉え方があるが自国第一主義、ナショナリズム、愛国主義につながるところもある。もう一つ重要な主張は小さな政府。リベラルは福祉国家、社会的平等を実現する。平和主義、国際協調を重視することが主な主張」

森脇名誉教授は、各党の外国人政策に保守やリベラルの特徴が表れていると語ります。

「外国人がどんどん来るのを一定程度抑制しよう。規制を強化しようという主張が保守の考え方になると思う。これに対し、受け入れをしよう。共生を進めようというのがリベラルな考え方のグループに入ると思う」

私たち有権者は「右や左、保守やリベラル」といった分け方とどう向き合っていくべきでしょうか。

「右や左、保守やリベラルというのはあくまでも相対的な分け方ですから、単純に割り切ることはできない。あくまでも判断材料なので、それを踏まえて自分でこれはいい。これは自分の考えに合うと。よく考えて選ぶことが大事だと思う」

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