子どもや障害者などを狙った事件が相次ぐ中、保育士などを目指す学生らが、実践を通して防犯を学ぶ講義が4日、神戸市内の大学で開かれました。
神戸常盤大学で開かれたのは、凶器を持った不審者の動きを封じるための道具であるさすまたの使い方を学ぶ講義です。
2026年から、幼稚園や保育園で働くことが決まっている学生、約30人を対象に、さすまたなどの防犯グッズについて知ってもらおうとさすまたの製造会社などを招き開かれました。
講義では、保育園や幼稚園に刃物を持った不審者が侵入してきた場合を想定し、さすまたを持っている場合でもまずは2メートル以上の距離を取ることを確認。
相手が近づいてきた場合や、子どもや他の職員が危ない場合は、なるべく長く持って突く、といった動きを実践していました。
参加した学生
「実際に道具に触れてみる機会がなかったので、経験して学べるのはすごくいい機会。きょう教えてもらったことを生かして、自分も子どもも安全に過ごせるようにしたい」
佐野機工 山井宏一さん
「私自身、元警察官なんですけど、さすまたの使い方をほとんどの方が誤認している。まずは逃げることを優先、刃物を持った相手にはさすまたを打ち込まないと、効果がないのでやってみないと分からない」
神戸常盤大学では、学生たちに教育現場で生きる防犯・防災知識を身に着けてもらおうと今後も企業と連携した授業を企画するということです。
