播磨灘で養殖のカキが大量死した問題を受け、斎藤知事は11月30日、被害の状況を確認するため、赤穂市の漁協を視察しました。
斎藤知事は11月30日に赤穂市漁業協同組合の施設を訪れ、口が開いた状態の死んだカキや殻を開けても身が小さいもの、不純物が多くついたものなど被害の状況を確認しました。
瀬戸内海沿岸などで相次ぐカキの大量死を巡っては、全国4位の生産量を誇る兵庫県でも、出荷目前のカキが8割ほど死滅。
生育状況の悪化により出荷が1カ月から2カ月ほど遅れる見通しです。
県は、猛暑による海水温の上昇や雨の少なさに伴う塩分濃度の上昇などが影響した可能性があると指摘していますが、詳しい原因は分かっていません。
先月27日には県内の漁業関係者が原因の究明や対策、養殖を継続するための低金利の融資などを求めて知事に要望書を提出しています。
きのうの意見交換会には赤穂市の他、たつの市や相生市の養殖関係者らも出席し、早急な原因の究明と種ガキとなる種苗の確保を訴えていました。
養殖関係者
「まずは原因の分析をしっかりやっていくことが大事。それをもとに 対策がどうい
来年の種苗確保にも困る生産者も出てくる。何か支援していただければ今回の原因が分かれば、来年もしこうなるようであれば、何か対策できるんじゃないかという思いがあるんでそこをできたらしっかり調べていただきたい」
兵庫県 斎藤元彦知事
まずは原因の分析をしっかりやっていくことが大事。それをもとに対策がどういったことができるか、見通しを示させてもらう。種苗確保についてはどういった対策ができるか、3市(赤穂 相生 たつの)とも連携しながらやっていく」
斎藤知事は2日に開会する県議会の定例会で、カキ養殖業者の資金繰りの支援を盛り込んだ補正予算案を提出する方針です。
