
ヴィクトリーナ姫路 16 イ・ジェヨン =ヴィクトリーナ・ウインク体育館= /(C)SV.LEAGUE

ヴィクトリーナ姫路 (右)5 伊藤麻緒、(左)3 田中咲希 =ヴィクトリーナ・ウインク体育館= /(C)SV.LEAGUE

■ジェヨンが決めた
<SVリーグ女子 第7節>
○ヴィクトリーナ姫路 3-2 KUROBE(11/22)
○ヴィクトリーナ姫路 3-2 KUROBE(11/23)
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女子バレーボールの大同生命SVリーグ、2位・ヴィクトリーナ姫路は11月22・23日、本拠地のヴィクトリーナ・ウインク体育館でKUROBEアクアフェアリーズと対戦し、連勝した。
22日の試合。
ミスが目立ったヴィクトリーナは第2、第3セットを落とし、セットカウント1-2と追い込まれた。
迎えた第4セットも得点20-21とリードされたが、伊藤麻緒のブロックと、このセットからレフトで先発したイ・ジェヨン(元韓国代表)のスパイクでセットポイントを握り、最後も伊藤がブロックを決めてセットを奪い返した(25-22)。
最終第5セットは、伊藤のブロックとジェヨンのスパイクなどでリードし、14-11とマッチポイントを握ったが、ジェヨンの連続スパイクミスでKUROBEに1点差まで迫られた。
しかし最後はジェヨンのスパイクがワンタッチを誘い、ヴィクトリーナが勝利。
ジェヨンはホッと胸を撫でおろす仕草を見せた。
長いブランクを経てヴィクトリーナに入団したジェヨンは試合後、
「選手・監督・コーチ、そしてファンの皆様のおかげで、4年8か月ぶりのコートに立てています。ありがとうございます」と会場に挨拶した。
ブロックでチームのピンチを救った伊藤は、
「命を削ったと思うくらい、みんなでハードワークしました」と笑顔で語った。
■劣勢はね返す
23日の試合。
この日もフルセットの大接戦となった。
第5セット、ヴィクトリーナは4-8から、野中瑠衣のサーブで相手を崩し、ジェヨンや田中咲希のスパイクなどで連続7得点し、一気に逆転した。
マッチポイントを握ってからも、粘るKUROBEにデュースに持ち込まれたが、最後は相手のスパイクミスで勝ち切った(16-14)。
アヴィタル・セリンジャー監督は、
「第5セットでは4-8の劣勢から逆転し、見事に勝利を掴むことができました。最後まで諦めずに戦い抜いた選手たちを誇りに思います」とコメントした。
■2位をキープ
ヴィクトリーナは開幕6連勝したあと3連敗したが、そこから5連勝と盛り返し11勝3敗。
同じ勝率のSAGA久光をポイント数で上回り、NEC川崎に次ぐ2位をキープしている。
次節(11/29、30)は9位・クインシーズ刈谷と戦う(刈谷市・ウィングアリーナ刈谷)。
(浮田信明)