ことしのノーベル化学賞の受賞が決まった京都大学の北川進特別教授が、かつて研究拠点としていた佐用町の実験施設を訪れ、地元の子どもたちに向けた講演会を行いました。
子どもたちからの盛大な拍手で迎えられた、京都大学の北川進特別教授。
「多孔性材料」と呼ばれる分子サイズの小さな穴を無数に持つ新たな材料の開発に成功したことを評価され、ことしのノーベル化学賞に選ばれました。
北川教授は、自身の研究を佐用町の大型放射光施設「SPring-8」で、2000年ごろから20年ほど行ったこともあり、ノーベル賞の礎を築いたかつての拠点を懐かしむ様子も見られました。
きょうは、地元の小中学生およそ160人を前に講演を行い、自身の研究内容や、化学者としてのこれまでの歩みを伝え、発見し追求することの大切さを語りかけました。
さらに、質疑応答では子どもたちから質問攻めに…世界に誇る研究者からのエールを受けた子どもたちは、自身の将来に向けて夢を膨らませていました。
ノーベル賞の授賞式は、来月10日、スウェーデンのストックホルムで行われます。
