2023年、神戸市西区で、6歳の息子に暴行を加え死亡させ、遺体を遺棄したとして、傷害致死などの罪に問われている母親ら3人の裁判員裁判の初公判が神戸地裁で行われ、母親は起訴内容を認めました。
この裁判は、2023年6月、神戸市西区で、当時6歳だった男の子の背中を鉄パイプで殴ったり、踏みつけたりして死亡させ、遺体をスーツケースに入れて遺棄したとして、母親や叔父などきょうだい4人が傷害致死と死体遺棄の罪に問われているものです。
事件当時、家庭内では叔父が主導的な立場にあったとみられていて、母親ら3人が事件を回避できたかどうかが争点となっています。
神戸地裁で、母親(35)と31歳の叔母2人の初公判が開かれ、母親と叔母の一人は起訴内容を認めました。
また、叔母の一人は「私は兄に逆らえませんでした」と述べました。
その後の冒頭陳述で検察側は、「違法な行為と認識していた。叔父の指示に盲目的に従っていない」と指摘。
一方弁護側は、「3人は被告の男から暴力を振るわれ、精神的に支配されていた」などとして、事件に加担しない選択は難しかったと主張しました。
裁判は、被告の男のみ審理が切り離されていて、3人に対する判決は来年1月14日に言い渡されます。
