関西最大級の物流施設が尼崎市内に誕生し、街の人たちの憩いの場として生かそうという試みが始まっています。
尼崎市に誕生したのは、物流の施設開発を手掛ける日本GLPが展開する「アルファリンク」です。
大阪・京都などに1時間以内で向かうことができ、運送会社大手の佐川急便など5社が入ることが決まっています。
この施設、荷物を保管・配送する役割を果たしながら、目指すのは、地域の人も集まる拠点です。
広大な敷地の中には、バスケやサッカーができるコートをはじめ、倉庫のイメージが散りばめられたカフェやラウンジが設けられている他…尼崎市と連携し、子育てや学校教育、防災などに関する悩みを気軽に相談できる窓口も設けました。
物流施設には、トラックの渋滞や事故への懸念から街の人が建設を反対するケースも多いそうですが、行政と連携をはかり、物だけでなく人の流れもつくる施設を目指します。
アルファリンク 帖佐義之社長
「物流はお客様の大切な荷物を扱うので機密保持のため、閉鎖的な設備になってしまう。それが嫌われる原因だったのではないかと気付いて、あえて開放することで地域の理解を高められないか」
尼崎市 松本眞市長
「かつて活況を呈した阪神沿線の高齢化が進み、子どもが減っている。物流や産業と生活ができるだけ一体となった。施設の使い方ができれば南部の活性化につながる」
「アルファリンク」の各施設は、来週以降、順次一般の人も使えるようになるということです。
