
ヴィクトリーナ姫路 (左から)13福留慧美、12野中瑠衣、18カミーラ・ミンガルディ(背)、4佐々木千紘、8大島杏花(背)、11宮部藍梨 =ヴィクトリーナ・ウインク体育館= /(C)SV.LEAGUE

ヴィクトリーナ姫路 11宮部藍梨 =ヴィクトリーナ・ウインク体育館= /(C)SV.LEAGUE

SVリーグ女子 順位表
■SAGA久光に連敗
<SVリーグ女子 第4節>
●ヴィクトリーナ姫路 0-3 SAGA久光(11/1)
●ヴィクトリーナ姫路 2-3 SAGA久光(11/2)
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女子バレーボールの大同生命SVリーグ、開幕から6連勝していたヴィクトリーナ姫路は11月1・2日、本拠地ヴィクトリーナ・ウインク体育館(姫路市)でSAGA久光スプリングスと対戦し、連敗した。
1日の試合。
SAGA久光はセッター・リベロを除いて全員180㎝台の選手が先発した。
ヴィクトリーナは、先発アウトサイドヒッター(レフト)のカミーラ・ミンガルディ(元・イタリア代表)と野中瑠衣(日本代表)のアタックが抑えられ、ストレート負けを喫した(20-25、21-25、17-25)。
SAGA久光の中田久美監督(元・女子日本代表監督)は、
「姫路さんの両レフトに対する(SAGA久光の)ブロックディフェンスは機能していた」と勝因を語った。
2日の試合。
「昨日の敗戦から、短時間で多くの課題を修正」(アヴィタル・セリンジャー監督)したヴィクトリーナは、第1セットを25-23で先取したが、第2・第3セットを連取され(16-25、20-25)、第4セットも得点3-7とリードされた。
しかしここから田中咲希のブロックやカミーラのスパイクで連続6得点し一気に逆転すると、そのままリードをキープし、セットを奪い返した(25-22)。
最終第5セット、SAGA久光がマッチポイント(9-14)を握ると、カミーラがスパイクとブロックで連続4得点し、13-14と迫ったが、最後はSAGA久光のオルガ・ストランツァリ(ギリシャ代表)に決勝スパイクを決められた。
カミーラは5セット全てに先発し33得点を挙げた。
セリンジャー監督は試合後、
「最後まで諦めない強い気持ちで戦い抜くことができたと思います」と語った。
■宮部藍梨の挑戦
パリ五輪ではミドルブロッカーとしてプレーした日本代表の宮部藍梨が、今シーズンからポジションをライト(オポジット=セッター対角)に変更した。
ライトは相手コートに向かって右側(ライト)からスパイクを打ち、左側から打つレフトとともに攻撃の主力を担う。
後衛からバックアタックを仕掛けることも多い。
宮部はシーズン2戦目(10/11)の大阪マーヴェラス戦で初めてライトで先発し、ブロック3本を含む31得点を挙げた。
また1日のSAGA久光戦でも先発し、攻撃を封じられたレフトに代わってアタック15本とブロック2本を決めた。
1日の試合後、宮部はポジション変更について、
「ライトにチャレンジしたいと言ったのは私からなので、甘い考えではやっていけないとすごく思っている。きょうも自分にトスが上がっていたが、まだまだこれではいけないと思った。3セット目も決めれていない。自分に厳しく、突き詰めていきたい。生半可な気持ちでやると他の選手にも失礼ですし」と語った。
宮部と対戦したSAGA久光の中田監督は、
「皆さんが考えている以上にポジションを変えることは非常に難しい。彼女のポテンシャル、能力が非常に高い」と評価した。
■9連敗中の相手
ヴィクトリーナ姫路は6勝2敗となり、リーグ首位から3位に後退した。
次戦(11/8、11/9)は4位・埼玉上尾メディックスと戦う。
ヴィクトリーナは2020年シーズンから埼玉上尾にリーグ戦9連敗中。
昨シーズンも2戦して、いずれもセットカウント1-3で敗れた。
今シーズンは意地を見せることができるか。
(浮田信明)