南海トラフ巨大地震で津波などによる大きな被害が予想されている兵庫県洲本市で地域の防災力を高めようと防災訓練が行われました。
この訓練は和歌山県沖を震源とする震度7の地震が発生し大津波警報が発表されたという想定で実施されました。
洲本市は南海トラフ巨大地震が発生した場合に家屋の倒壊をはじめ、津波による浸水や土砂で孤立集落が発生するなどの大きな被害が想定されていて地元の住民や警察、消防など関係機関の連携を強めようと定期的に訓練を実施しています。
防災無線で避難が呼び掛けられ洲本市社会福祉協議会は耳の聞こえない人には手話で状況を説明し、車いすやリヤカーを利用して高台にあるイオンスタイル洲本の屋上駐車場まで徒歩で向かい避難経路を確認しました。
【洲本市社会福祉協議会の職員は―】
「耳の不自由な方だと警報が聞こえないので手話のサークルの人たちもついてきてもらって指示を出してもらいながら避難した。特に坂道が急なので避難するには大勢の人が必要だと感じた」
この他、消防署員による応急救護のレクチャーや初期消火の訓練、炊き出しも行われ多くの市民が参加しました。
洲本市は今後も訓練を重ね、地域の防災意識向上に努めていきたいとしています。

