少年院で基礎学力を養う授業 少年の就労を後押し

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少年院を出たあとの就労を後押しようと、算数や国語などの基礎学力を養う授業が、加古川市の少年院で実施されました。

少年院、「加古川学園」で行われた授業には、院に入る10人の少年が出席しました。

加古川学園によりますと少年院を出た後に就職しても離職してしまう者が少なくなく、雇用主などからは少年らの基礎学力が乏しいことが離職につながっていると指摘されているということです。

少年の就労を後押しするため、加古川学園では、2022年から公文教育研究会などの連携のもと、学力のレベルに応じて学びを進める「公文式」を導入した学習支援を実施しています。

そして今回、法務省のプロジェクトとして関西7つの少年院に取り組みが拡大されました。

学習するのは数学(算数)と国語で、それぞれに合った教材を用いながら職員が親身になって指導します。

少年らは基礎学力の向上だけでなく、自分の手で問題を解く達成感を感じている様子でした。

今後は、およそ半年間にわたって週1回の授業と週6回の自主学習を実施する予定で、少年院を出た後の就労状況への効果も検証されるということです。

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