
特別公開された生野鉱山の歴史的な建造物

日本の近代化に大きく貢献し、日本遺産の構成文化財にも認定された生野鉱山。
歴史的建造物が多数残るその内部が特別に公開されました。
兵庫県朝来市にある生野鉱山は明治元年に日本で初めての政府の直轄鉱山として日本の近代化鉱業を支え、2017年には日本遺産「播但貫く、銀の馬車道鉱石の道」の構成文化財の一つに認定されました。
国内で最古級とされるフランス積みのレンガ造りの事務所をはじめ、モルタル塗装の倉庫など歴史的な建造物が多数残っています。
現在も三菱マテリアルの事業所として現役で稼働していることから普段は非公開ですが、2011年から年に一度行われる特別公開の日だけ内部に立ち入り、間近で見学することができます。
【訪れた人は―】
「工場の中しか見られないところが見たかった。こういうのが残っていると写真を撮るだけでも好き」
【朝来市教育委員会事務局 文化財課 中島雄二主幹】
「普段は見られないところですのでこういう機会で近代化遺産を見て親しみを持っていただければと思う」
訪れた人たちは歴史が息づく景色を心に刻んでいました。