
神戸地裁で開かれた初公判
2020年に兵庫県宝塚市の自宅で、家族ら4人をクロスボウで撃ち殺傷したとして殺人などの罪に問われている男の裁判員裁判の初公判が始まり、男は起訴内容を認めました。
この裁判は2020年6月、宝塚市安倉西の自宅で、同居する祖母(当時75)と、弟(当時22)、それに近くに住む母(当時47)をクロスボウの矢を撃って殺害し、伯母(当時49)に重傷を負わせたとして宝塚市の無職、野津英滉被告(28)が殺人と殺人未遂の罪に問われているものです。
9月25日、神戸地裁で開かれた初公判で野津被告は、起訴内容を認めました。
冒頭陳述で検察側は、「殺傷能力の高いクロスボウを選び、側頭部の骨が薄いというインターネットの情報を元に頭部を狙ったことなどから、計画性が高く完全責任能力がある」と指摘。
一方、弁護側は、「事件当時、被告は心神耗弱状態だった」として責任能力の程度について争う姿勢を示しました。
判決は10月31日に言い渡されます。