
ヴィクトリーナ姫路 20河俣心海

ヴィクトリーナ姫路に高校生トリオが入団 /今年1月 (左から)矢田和香、秋本美空、河俣心海
■代表も経験
女子バレーボール「SVリーグ」ヴィクトリーナ姫路に所属する河俣心海(かわまた・ここみ)が、2季目のシーズンを迎える。
河俣は東京都出身。183㎝。
強豪・下北沢成徳高の中心選手として活躍し、秋本美空(あきもと・みく 共栄学園高)、矢田和香(やだ・わか 今治精華高)とともに今年1月、ヴィクトリーナ姫路に入団した。
昨シーズン終盤にオポジット(セッター対角=ライト)のポジションでデビュー。
3月のアランマーレ山形戦で20得点を挙げるなど、9試合で75総得点(アタック成功率46.0%)の成績を残し、142総得点の秋本とともに若い力を爆発させた。
今年の日本代表(B代表)にも選ばれ、8月の韓国招待試合では初めて日の丸を背負った。
10月10日のシーズン開幕を前に、河俣に聞いた。
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Q.昨シーズンは75総得点ーー
「いい点数なのか、あまり分からないですが、まあまあ高卒にしては良かったのではないかと思います」
Q.がんがんスパイクを打っていたーー
「あれは相手にも(自分の)データがないし、自分のことを知らない方が一杯いるから(活躍できた)」
Q.日本代表に初選出ーー
「最初は、自分がなぜここで練習しているのか分からない感じで、自分なんかが、ここにいていいのかなというのがあったが、韓国遠征に向けて練習する中で、『選ばれたからにはやろう』という気持ちになった。自分に合ったトレーニング方法をトレーナーの方に教えてもらい、自分に足りない部分を補ったり、これからの自分に繋げるためにトレーニングする日々でした」
Q.日の丸を背負ったーー
「わくわくしました。これ(日本代表ユニホーム)を着て試合する日が来たんだなと」
■存在感を出す
(今シーズン、同期の秋本がドイツのチームにレンタル移籍。海外に挑戦する)
Q.秋本さんがドイツへーー
「高校の時からずっと仲良くて、同じチームになって嬉しかったのですが、またすぐ離れてしまうので、ちょっと寂しい。だけど(秋本)美空は、美空なりに頑張ると思うし、自分たちも姫路で頑張れることはたくさんあるので、美空がドイツから帰ってきた時に、『お互い上手くなったね』と言えるように、それぞれの場所で励みあいながら頑張りたい」
Q.秋本さんは日本代表でも活躍ーー
「(最初は)美空は自信なさげだったが、他の(代表)選手となじんできて、自然に笑顔が出て、自分のプレーも出せるようになってきた。高校の時からすごかったが、もっとすごくなった」
(今シーズン、ヴィクトリーナ姫路には、日本代表/野中瑠衣、元イタリア代表/カミーラ・ミンガルディ、元韓国代表/イ・ジェヨンら、実績あるアタッカーが新たに加わった)
Q.チーム内の競争が激化ーー
「すごい人たちがたくさん入ってきたけど、楽しいです。ライバルがいた方が頑張れる。ポジティブに行こうかなと」
Q.自身の課題はーー
「瞬発力。スピードとか……。(セリンジャー)監督からは、『パワーはあるから、瞬発力を』と(言われている)」
Q.瞬発力を得るにはーー
「トレーニングだと思います」
Q.2シーズン目はーー
「自分の存在感を出していきたい。どうしたら通用するかを考えて探していきたい1年です」
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取材中、河俣は笑顔を絶やさず質問に答えていた。
今シーズンも元気いっぱいにコートを駆け巡るか。
(浮田信明)