酒造会社が去年の冬に仕込んだ清酒の品質を国税局の専門家が確認する「呑切り」が淡路市で行われました。
「呑切り」は、冬に仕込み、春に火入れした後、夏の間タンクで熟成させた清酒について貯蔵状態や香味の変化といった品質を国税局が確認する恒例の行事です。
貯蔵タンクの酒の出し入れ口である「呑口」を切ることから「呑切り」と呼ばれています。
淡路市の会場に、「千年一酒造」が仕込んだ純米大吟醸や大吟醸など12種類の酒が並べられ、大阪国税局の鑑定官が、清酒が注がれたおちょこを手に取り、香りを確かめたり、口に含んでゆっくりと味を確かめていました。
【大阪国税局鑑定官室 武宮重人主任鑑定官】
「全体的に適熟からやや若めというところできれいでシャープさもあって整っている。夏は暑かったんですけれども適正に貯蔵管理がされていてしっかり熟成したお酒になっていた」
今回鑑定された清酒のほとんどが、この秋に出荷されるということです。
