
アスベスト
■NPO法人「アスベスト被害者救済基金」
アスベストによる健康被害を受けた人の多くが救済されていないとして、NPO法人が8月23日(土)と24日(日)の2日間、悩みの相談に無料で応じる全国一斉の電話相談を行います。
・電話番号0120―349―931
・土日ともに午前10時~午後6時
電話相談を行うのは、NPO法人「アスベスト被害者救済基金」(神戸市中央区)などです。
厚生労働省によりますと、2024年度に、全国の労働基準監督署が受け付けたアスベストによる労災請求の件数は1529件で、このうち支給決定件数は1139件。前年度と比べ、やや減少しました。
また、全国労働安全衛生センター連絡会議の調査によりますと、中脾腫を発症し、2023年までに亡くなった人は3万6682人で、このうち労災保険や環境省などの補償・救済を受けた人の合計は2万2684人。救済率は61・8パーセントで約3人に2人という状況です。
肺がんに関しては、亡くなった人は3万6682人(連絡会議が石綿肺がんの死亡者数を中皮腫死亡者数と同数で仮定し計算)で、補償・救済を受けた人は7905人。救済率は21・6パーセントで、約5人に1人という状況です。
アスベストによる健康被害は、30年から50年という長い潜伏期間があることが特徴で、兵庫県内では、1995年の阪神淡路大震災後のがれきの撤去など、アスベストを吸った人たちの発症が懸念されています。
NPO法人ひょうご労働安全衛生センター西山和宏事務局長は「アスベスト特有の中皮腫についても3人に2人しか救済を受けていない。まだまだたくさん埋もれている被害があると思いますので、どんなことでも構いませんのでお気軽にご相談ください」と呼び掛けています。
電話相談では、被害の補償や健康不安などの相談に無料で対応します。
・電話番号0120―349―931
・2日とも午前10時~午後6時