世界文化遺産の国宝・姫路城で使う障子紙を地元の高校生が作成し、張り替える作業が21日、行われました。
この取り組みは、兵庫県の姫路市立琴丘高校が姫路藩が江戸時代後期に、紙幣を製造していた歴史にちなんで当時の技術で障子紙を作り、張り替えを行っているものでふるさとの宝を大切にしようと2019年に始まりました。
生徒たちはこれまでに書写山などで紙の原料となる植物ガンピやコウゾを採取し、8月に入ってからは紙すきを行うなどして準備を進めてきました。
21日は、「現代の名工」として知られる梅岡一晴さんの指導を受けながら自分たちで作った和紙を1枚1枚丁寧に張っていきました。
【参加した生徒は―】
「のりの量や張るのが難しかった。初めての経験で最初は緊張していたが先生がすごく丁寧に教えてくれたのですごく分かりやすく楽しくできた」
仕上げた障子は8月29日から姫路城の大天守3階にある収納庫「内室(うちむろ)」で使われるということです。

