
戦時中は「桃太郎」が兵士に

太平洋戦争の終戦から80年、兵庫県姫路市の博物館では、「桃太郎」の姿を通して戦争や時代背景を考える企画展が開催されています。
昔話では、勇敢な少年として長く語り継がれてきた桃太郎。
鬼退治の英雄として親しまれてきた桃太郎は、先の大戦では敵国に攻め入る兵士の姿と重ねられました。
2025年で終戦から80年。
姫路市の日本玩具博物館では桃太郎をテーマにした企画展が開催されています。
子どもの晴れ着や節句飾り、他にも絵本や玩具など、時代ごとの桃太郎の位置付けや当時の文化に触れることができます。
日本玩具博物館 尾崎織女学芸員
「戦時中は鬼をも恐れず敵国に攻め入り、多くの宝物を/ふるさとにもたらす男の子という形の描き方がされた。身近なものを戦争に結び付ける時代があったことを、知っていただけたらいいなと思う」
企画展は10月末まで、姫路市の日本玩具博物館で開催されています。