江戸時代に生野銀山で使われた製錬炉など見つかる 生野代官所跡で発掘調査

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朝来市の生野鉱山に近い奥銀谷地区にある生野代官所跡関連遺跡で、銀など取り出す作業を行った江戸時代の製錬炉などが見つかり、現地で説明会が開かれました。

生野代官所跡関連遺跡のある、朝来市生野町奥銀谷地区では、国道交差点の整備のため、ことし5月から172平方メートルにわたり発掘調査が行われています。

発掘調査では、生野鉱山の鉱石を砕くために使われた「鉱山臼」や、鉱石を高温で溶かし、銀や銅を取り出した際に生じる不要な「鉱滓」の他、江戸時代の製錬炉11基などが見つかりました。

製錬炉は、江戸時代初期から後期まで、複数の時期にわたる他鉱山に入る際、灯りとして使われたサザエや風向きを確認するためのキセルなども出土し当時の発掘作業を明らかにする上で貴重な発見となりました。

兵庫県まちづくり技術センター 椿野智之さん

「生野銀山の場合 銀だけでなく、鉛を作ったり銅を作ったり時期によってある。その時にどの炉でそういうことをしていたのか、今回の調査で明らかになる」

今回の発掘調査について、8月2日午前10時から現地で説明会が行われる予定です。

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