第107回全国高校野球選手権兵庫大会は、大会11日目の20日、明石トーカロ球場（明石市）など兵庫県内４球場で８試合が開催されました。

ノーシードの１回戦から３試合連続完封勝利と快進撃を続ける宝塚。試合前まで27イニング連続無失点継続中の先発・安村煌世くん（３年）が今日も直球主体の投球で要所を締める投球で舞子打線を封じ込みます。

一方の舞子も先発の中谷洵稀くん（３年）も、５回裏の２アウト満塁のピンチを粘りの投球で切り抜けるなど、緊迫の投手戦となり９回終わって０－０の同点のままタイブレークへ。

０－０の10回裏、舞子がノーアウト満塁とサヨナラチャンスを作るも、ギアを上げた宝塚・安村くんに２者連続奪三振を奪われるなど、無得点に終わります。

直後の11回表、１アウト２・３塁から宝塚・木坂将大くん（３年）が２点タイムリーヒットを放ちついに均衡を破ります。11回裏は、宝塚・安村くんが舞子打線を無失点に抑え、この試合10奪三振で４試合連続の完封勝利。安村くんの連続無失点記録は38に伸びました。宝塚は初のベスト16進出となります。

[神戸国際大付―彩星工科]

神戸国際大付は、２回表竹田陽翔くん（３年）の３ランホームランを含む攻撃で一挙に５点を先制するなど打線が好調。学校名を変更してからは初の４回戦進出となった彩星工科は反撃及ばず、７回コールドゲームとなりました。

[三田学園―須磨翔風]

須磨翔風は３回裏、１アウト３塁で赤松優之介くん（３年）がスクイズを決めて先制。追う三田学園は６回表、１アウト満塁から三輪奈由太くん（３年）・三輪歩由太くん（３年）の連続タイムリー、さらに続く柴田優くん（３年）がスクイズを成功し、一挙３得点で逆転に成功。須磨翔風は７回裏に福永高史くん（２年）のタイムリー内野安打で１点を返すもあと一本が出ず、４回戦敗退となりました。

[加古川東―明石高専]

序盤は明石高専のペース。１回裏に大形有生くん（３年）と冨尾政宗くん（３年）の連続タイムリーで２点を先制。２回裏にも１点を加え、３点のリードで試合を進めます。

５回表、加古川東は１アウト満塁のチャンスを作ると、別府徹郎くん（３年）と小林翔輝くん（３年）の連続タイムリーで１点差に迫ると、本多謙心くん（３年）のスクイズで試合を振り出しに戻しました。

８回表、１アウト満塁から加古川東・松代皓斗くん（３年）の外野へ抜ける打球を、明石高専のライト神馬一輝くん（３年）が完璧なバックホームでホームアウト（記録はライトゴロ）に。

しかし９回表、加古川東は２アウト３塁から横山真大くん（３年）のタイムリーでついに逆転。裏の攻撃を３人で抑え、見事５回戦進出を決めました。

[滝川二―東播磨]

滝川二の内海皇城くん（３年）、東播磨の恋田涼雅くん（３年）による緊迫の投手戦で両チームともにスコアボードに０を並べる展開。

７回裏、東播磨は１アウト１・２塁と、この試合初めて２塁へランナーを進めるも、滝川二の内海くんを打ち崩せず先制のチャンスを逃します。

その直後の８回表、滝川二の磯野員諄くん（２年）が意表をつくセーフティバントで出塁。１アウト３塁となり、村上晴太郎くん（３年）がスクイズを成功させ、滝川二がついに先制します。

追いかける東播磨は８回裏、２アウトからキャプテン福村泰輝くん（３年）の２ベースヒットを皮切りに満塁のチャンスを作りますが、この回から登板した滝川二・藤本絆那くん（２年）の前にこの回も無得点に終わります。

あと１本に泣いた東播磨の夏はここで終わりました。

[報徳学園―須磨友が丘]

前年王者の報徳学園は初回に先制すると、２回裏、藤本碧空くん（２年）がレフトスタンドへ２ランホームランを放つなど序盤に４点のリードを得ます。投げては先発の山岡純平くん（３年）が７回９奪三振１失点の好投で16強を決めました。

須磨友が丘はエース友井川彗照くん（３年）が打たせて取る粘りの投球を見せるも、４回戦で敗退となりました。

このほか、社、夢野台が勝利を収めました。

５回戦は22日に県内４球場で開催されます。

＜20日の結果＞

宝塚２―０舞子

神戸国際大付９―２彩星工科（７回コールド）

三田学園３―２須磨翔風

加古川東４―３明石高専

滝川二１―０東播磨

伊丹北１―８x社（８回コールド）

報徳学園５―１須磨友が丘

小野工４―７夢野台

＜22日（5回戦）の組み合わせ＞

滝川二―神戸国際大付（明石トーカロ球場　10時）

県伊丹―神港学園（明石トーカロ球場　13時）

明石商業―東洋大姫路（ほっともっとフィールド神戸　10時）

報徳学園―夢野台（ほっともっとフィールド神戸　13時）

小野―兵庫工業（ウインク球場　10時）

関西学院―市川（ウインク球場　13時）

加古川東―社（高砂球場　10時）

宝塚―三田学園（高砂球場　13時）