野外コウノトリ500羽達成 豊岡・コウノトリの郷公園の努力が結実

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豊岡市の兵庫県立コウノトリの郷公園は、国の特別天然記念物コウノトリの野外の生息数が、500羽を超えたことを発表しました。関係者の努力が実を結び大きな節目を迎えました。

県立コウノトリの郷公園に掲げられた横断幕。

一度は絶滅したコウノトリが、野生復帰の取り組みで500羽を越えました。

国の特別天然記念物コウノトリは、乱獲や環境悪化の影響で、1971年に国内で絶滅。

豊岡市が最後の繁殖地となりました。

1985年、兵庫県が旧ソ連から野生のコウノトリ6羽譲り受け人工繁殖に取り組んできました。

その後、飼育数が100羽以上に達し、2005年、コウノトリの郷公園で5羽が野外に放たれました。

野生復帰へ向けた繁殖・巣立ちが確認される一方、事故に遭い、死ぬ個体も確認されるなど、自然繁殖の厳しさにも直面。

その後も野生復帰への取り組みが続き、淡路島や県外でも繁殖が確認されるようになるなど、2017年には、野外での個体数が100羽を突破。

野外への放鳥から20年となった2025年、全国へ飛び立った個体は13府県におよび、500羽の大台達成となりました。

今後、更に個体数を増やしていくには、餌となる生物が増える環境を整えていくことなどが課題だということです。

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