



現場近くに設けられた休憩所

厳しい暑さが続く中、2025年6月からは、職場での熱中症対策が義務化され、環境整備が進められています。
実際に、どういった対策が取られているのか取材しました。
兵庫県神戸市中央区の工事現場です。
連日の猛暑の中、屋外での作業が続きます。
連日の猛暑の中、屋外での作業が続きます。
厚生労働省によりますと、2024年、職場での熱中症死傷者数は、1257人に上り、統計が残る2005年以降、過去最多となりました。
こうした状況を受け、国では、2025年6月1日から、各事業者に対し、早期発見や重症化防止といった熱中症対策を罰則付きで義務付けました。
記者リポート
「立っているだけで汗が出てくるような暑さです。実際の現場ではどんな対策が取られているのでしょうか?」
現場近くに設けられた休憩所です。
ウォーターサーバーや塩分補給用のタブレットが常備され、作業員が体を休められる環境が整えられています。
こちらの機器では、熱中症予防のための指標として用いられる「暑さ指数」を測定。
数値の「見える化」で休憩の目安を共有します。
そして、熱中症の症状や疑いのある人を見つけた時は、フローチャートで慌てず対応。現場や休憩所に張り出すことで作業員同士の連携強化や連絡体制の周知を図っています。
作業員
「自分の身は自分で守らないと。水分や塩分は欠かさず取るようにしています」
「自分だけの問題ではないのでちょっとでも顔色が悪そうな人がいたら声を掛ける」
早くも梅雨が明け、長期化する2025年の夏。
職場や家庭で、熱中症予防や対策の強化が求められています。