
勝利したINAC神戸(5月4日)/ (c)WE LEAGUE

INAC神戸 ジョルディ・フェロン監督(5月4日)/ (c)WE LEAGUE

WEリーグ 順位表
■勝点45で並ぶ
<WEリーグ 第20節>
〇INAC神戸レオネッサ 2-0 日テレ・東京ベレーザ(5/4)
—————
終盤を迎えた女子プロサッカー・WEリーグは5月4日、3位のINAC神戸レオネッサが首位の日テレ・東京ベレーザとアウェイで戦った。
INAC神戸は前半19分、PKを獲得し、FWカルロタ・スアレスが右足で冷静に先制ゴールを決めた。
スアレスはリーグ1位の今シーズン13得点目。
INAC神戸はさらに42分、相手ゴール前でこぼれ球に反応したDF井手ひなたが、右足で今シーズン5得点目を挙げた。
後半、ベレーザの反撃を受けたが、DF三宅史織が相手シュートに体を投げ出してブロックするなど得点を許さず、INAC神戸がGK大熊茜を中心に守り切った。
宿敵を破ったINAC神戸は勝点「45」で並び、2位に浮上。
逆転優勝に望みをつないだ。
■フェロン監督が退任へ
INAC神戸は5月1日、ジョルディ・フェロン監督(スペイン)が今シーズン限りで退任すると発表した。
フェロン監督は昨シーズンから指揮を執り、2年続けてチームを優勝争いへ導いた。
退任の理由についてフェロン監督は、
「家族との距離が遠いことにより、お互い日々の生活への負担と気持ちの消耗が増えたことです。
数か月前よりこの決断について考えてきましたが、非常に難しいものでした。きっとこの先、ここでの思い出をとても懐かしく思うことになるでしょう」とコメントした。
■残り2戦に全力
WEリーグ戦は2節を残して、依然として三つどもえの優勝争いが続いている。
INAC神戸は勝点で首位・ベレーザと並んだが、得失点差では9ポイントの差がある。
3連覇をめざす三菱重工浦和レッズレディースは4日に新潟に敗れ、3位に後退したものの、首位との勝点差はわずか「1」。
INAC神戸は、5月11日にホーム・ ノエビアスタジアム神戸で12位・仙台と戦い、17日の最終戦は10位・相模原と戦う。
“女王の座”奪回へ2連勝しかない!
(浮田信明)