戦後に活躍した神戸にゆかりのある女性画家2人の作品を集めた企画展が神戸市の美術館で開かれています。
神戸市東灘区の小磯記念美術館では、神戸にゆかりのある日本画家・松本奉山と洋画家・中島節子の作品、計約40点を集めた企画展が開かれています。
墨のにじみを生かしてニューヨークの夕映えの空を描いた松本奉山の水墨画。
神戸で学生時代を過ごし、画家を志した奉山は、1963年に渡米し、勢いと繊細さが同時に光る筆遣いで、水墨画では珍しい欧米の建物や自然を描きました。
一方、神戸に生まれた中島節子は、洋画家・小磯良平の指導を受けながら抽象性の高い作品を生み出し、鳥が空を飛ぶ時の躍動感や楽器から出る音などを見事に描いています。
【神戸市立小磯記念美術館 岡泰正館長】
「女性が一人で画壇の中でどのように生きたかを神戸というところに特化しながら見ていただこうという試み。2人の共通する筆跡。筆の勢いを見ていただけたらと思っています」
この企画展は、神戸市立小磯記念美術館で6月22日まで開かれています。
