もうすぐ4月。入学式を楽しみにしている新1年生もいらっしゃると思いますが、そんな中、丹波市のあるメーカーの社長がお孫さんのためにオリジナルのランドセルを作りました。そのランドセルには、愛情がたっぷり詰まっています。
丹波市にある「マルスバッグ」の細川晋さん。長年かばんに携わった経験を活かし、オーダーメイドの医療救急用バッグをつくる会社を立ち上げました。
【細川さん】
全国の消防本部、あるいは救急救命センター、みなさんいろいろなアイデアを持っておられるんですが、それに見合うのが見つからなくてお困りだったわけですね」
細川さんが作る救急バッグは評判がよく、多くの救急施設への納入実績があります。その細川さんが今回、小学生のランドセル作りに
取り組んでいるんです。そのきっかけは…。
【細川さん】
「孫が全部で4人います。一番上が2年生になります。で、その次が男の子で、新しく1年生になるんですけれども…」
【細川さんの孫 咲真くん】
「中江咲真です。(今年の4月からは?)1年生!」
【細川さん】
「実は、その子は右手がうまく使えないんですね。その子が使いやすい通学バッグを考えようということになりまして」
右手が不自由とはいえ、食事やトイレは自分でできますが、やはり日常のちょっとしたことが少し難しいそうで、咲真くんのお母さんも入学を前に使いやすいランドセルがないか、いろいろ調べたそうです。
【咲真くんの母】
「だいたい夏ごろにはみんな結構決めてるんですけれど、夏過ぎて、秋くらいになってもちょっと決まらなくて悩んでたので…」
そんな咲真くんのために、去年の12月にランドセルづくりを始めた細川さん。バッグメーカーだけあって半月余りで試作品を作り上げました。
咲真くん用に工夫した点は…。
【細川さん】
「左手で色々と操作をしやすいということで、このかぶせの部分を持って、ピュッと横にスライドするだけで簡単に開くと」
さらに、底の連結部分のひもを引っ張るだけのタイプも考案。片手で操作できる簡単さを追求し、改良を重ねました。
そして、細川さんは素材から見直して、通常1キロを超える重さを850gほどに軽量化することにも成功しました。
【細川さん】
「少し首のあたりが当たって苦しそうだと思いまして、体に合わせた曲線に変えております」
幾度となく咲真くんにも試着してもらい、肩のベルトの形状も変更。ずり落ちないようにベルトをつなぐ胸ベルトも採用しました。
入学に向けて始まったランドセルづくり。姉弟で学校へ行く日ももうすぐです。
【咲真くん】
「楽しみ。一緒に遊んだりしたい」
【細川さん】
「きょうも登校練習あったんですけれども、背負っていくっていうのをすごい楽しみにしているみたいです。同じような体が不自由な子どもたちにも広く知ってもらえたら」
「咲真のうれしそうな顔見ると、作ってよかったなと率直に思います。頑張って小学校、楽しんで来いよということです」
【咲真くん】
「元気に学校行くわー!」






