大橋は落下寸前で、車両は通行止めだった。
スタッフは橋の手前で車を捨て、
徒歩で激しい液状化現象を起こしている
ポートアイランドに入った。
出し、再び、歩いて橋を渡って自分の車で取材に出かけた。
カメラアシスタントの出社を待っている訳にはいかなかった。
記者が同行する余裕もない。
一人だけでそれぞれの現場に向かった。
カメラマンたちは一様に戸惑ったという。
「何が出来るのか」カメラマンには、
この現実をありのまま記録するしかない。
「ケガはないですか」と
被災者に語りかけたカメラマン。
それぞれのやり方で記録していった。
また歩いて橋を渡り、取材テープを本社に届け
自らがスタジオで撮影場所を説明した。
そして、再び取材に向かった。
橋の手前で警察官に制止されたが、
「一度だけ」という条件付きで、橋を渡った。
午前11時51分。
ようやく、
神戸・三宮からの中継映像がO.A.された。