「旅するチョウ」として知られるアサギマダラが加古川市内の小学校に飛来し、秋の訪れを告げています。
黒い網目模様を透かす淡いブルーが目を引くステンドグラスのような羽が特徴のアサギマダラです。
アサギマダラは、北日本などで夏を過ごし、秋になると南へ移動します。
九州や沖縄、台湾まで2000キロあまりを移動することから「旅するチョウ」とも呼ばれています。
小学校に飛来するアサギマダラのお目当ては、児童たちが育てたフジバカマの花です。国の準絶滅危惧種に指定される貴重な植物で、花の蜜はアサギマダラの大好物です。小学校では、長旅を続けるチョウに羽を休めてもらおうと、ことし6月、地元企業からおよそ50株を譲り受け栽培を始めました。
猛暑に見舞われた夏の間、児童と職員で毎日欠かさず水をやり、咲かせた花に、10月7日、初めてアサギマダラを招くことに成功しました。
10月16日までに多い日で8匹が確認されているということです。
アサギマダラが見られるのはこの先1週間程度で、再び秋の空へ旅立ちます。
