経営環境が変化するなか、独自の価値で社会課題解決に取り組む中小企業を紹介する発表会が、神戸市内で開かれました。
この発表会は兵庫県中小企業家同友会が経営力向上を目指し開いたもので、25日は3つの企業がそれぞれの取り組みを紹介しました。
このうち神戸市でニット製品を手掛ける企業は、神戸の特別支援学校の訪問をきっかけに、生徒たちが持つ集中力や器用さに着目。
ニット縫製の要の技術「リンキング」の習得を支援し、個人の常備薬などを入れる「お守りチャーム」を商品化しました。
将来的には生徒の就労支援や業界の縫製士不足の解消にも繋げたいということです。
また、これまで世界的なアスリートのインソールの開発を手掛けてきた会社は、その実績を生かして一般向けのインソールを開発。
脊髄損傷の男性の歩行が改善した事例などを紹介し、今後も健康寿命を延ばすことに貢献したいと話していました。
その他、神戸空港の台湾便就航を契機に台湾の食文化を知ってもらおうと、兵庫県産の食材を使って台湾名物の商品をつくる企業の事例も発表されました。