加古川中2女子いじめ自殺訴訟 加古川市と遺族の和解が成立

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加古川市で中学2年生の女子生徒がいじめを受けて自殺した問題を巡り、遺族が市に対し、損害賠償を求めていた裁判で和解が成立したことが分かりました。

この問題は、2016年9月、加古川市立中学校に通っていた中学2年の女子生徒(当時14)が自殺したもので、翌年、市の教育委員会が設置した第三者委員会は、いじめが自殺の原因と認定。

2020年、遺族は市を相手に、およそ7700万円の損害賠償を求めて裁判を起こしていました。

加古川市は、神戸地裁姫路支部から2025年4月に提示された和解案を受け入れる方針を決定。

学校側の対応を事実として認めて謝罪し、遺族に解決金300万円を支払うなどの内容で和解が成立したということです。

和解を受けて遺族は、「娘は帰って来ませんし、当時の教員らの怠慢を許すなどという気持ちには、およそなりません」「今後、もう二度と起こらないことを願うばかりです」とコメントしています。

遺族の代理人 立花隆介弁護士

早急に支援が必要だというアセスメント(アンケート)の結果が返ってきていた。アセスメントをちゃんと活用していれば、いじめが分かった可能性があるというところが事実として認定されたのが、こちらとしては重要なところかなと思う」

一方、加古川市は、「生徒の尊い命が失われたことに対し心より哀悼の意を表します」「今後も市をあげて再発防止に取り組んでまいります」とコメントしています。

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