■なでしこコーチなど歴任

女子プロサッカーWEリーグINAC神戸レオネッサは6月10日、宮本ともみ新監督の就任記者会見を開いた。

宮本氏は神奈川県出身。46歳。

日本女子代表（なでしこジャパン）としてアテネ五輪などに出場。

現役引退後、アンダーの日本代表コーチを経て、昨年まで、なでしこジャパンのコーチを務めていた。

会見での宮本監督の主な発言は以下のとおり。

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（冒頭に挨拶）

「日に日に身が引き締まる思い。本日、このような会見を開いていただいて、本当に実感が湧いてきた。（INAC神戸は）女子サッカーではトップオブトップで、強豪と言われるチーム。プレッシャーがないと言えば嘘になるが、プレッシャーも力に変えて、選手スタッフ一同、頑張ってまいります」

Q.就任を決めた理由はーー

「早い段階でお声がけをいただいたことと、優勝を狙えるチームで監督をして、みんなと優勝の喜びを分かち合いたいというのが最大の理由」

「選手を引退し、指導者をやらせていただいている中で、プロクラブで監督をしたいという目標があった。チャンスをいただけて感謝している」

Q.選手とのコミュニケーションはーー

「自分の強みは選手としてやってきたところ。（選手に対し）同性として理解できる部分は多くあると思う」

Q.神戸のイメージはーー

「神戸・兵庫県は女子サッカーの発祥の地。私は小学生からサッカーをやっているが、その時から神戸には強いチームがあった。神戸が土台となって、女子サッカーを発展させてきた歴史がある。地元の方の理解や認知度は高いと思う」

■新加入・吉田莉胡に期待

（2024-25シーズン、INAC神戸は3年連続の2位だった。得点王を獲得したカルロタ・スアレスは退団し、前EL埼玉のMF吉田莉胡（よしだ・りこ 23歳）らが新加入した）

Q.どんなサッカーをーー

「まずは今いる選手の能力や強みを理解し、どこを伸ばせばいいのかをしっかり見極めて、どのようなサッカーをしたら勝てるのか、結果が残せるのかを考えていきたい。得点王がいなくなり、得点する形は変わってくるが、サッカーを見に来てくださる方は得点を見たいので、得点をたくさん取るところにこだわってやっていきたい」

Q.2位から1つ順位を上げるにはーー

「（INAC神戸は）トップレベルの選手が集まり、一人ひとりの技術が高く、繋いでいくサッカーもできる。あとは、シーズン最後、（優勝した日テレ・東京ベレーザと勝率で並びながら）得失点でもう1つ上がれなかった。勝ち切れるところを点が取れなくて（敗れた）…という試合もあった。得点力にしっかりフォーカスしていきたい」

Q.吉田をアンダーから見ていたーー

「彼女にいちばん期待するところは得点力。そこで強みを出せる選手だと思う。私が（コーチとして）アンダーカテゴリー代表で見ていた時より幅が広がっている。そこも見極めながら、どこが彼女の1番いいポジションなのかを見ていきたい」

（WEリーグは来シーズン第1～4節の日程を発表した。INAC神戸は開幕戦でベレーザと対戦する＝8/10・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場）

Q.開幕戦でいきなりベレーザとーー

「正直言えば、もう少し後でやりたかったが（笑）、本当に素晴らしい舞台。私と選手がどのようなサッカーをするのか、皆さんに見せられる。思いっ切り、ぶつかっていきたい」

Q.WEリーグの現状はーー

「（女子の）プロリーグができたのは、いちOGとしてすごく嬉しい。観客数の伸び悩みはあるが、年々レベルは上がっている。INAC神戸をより魅力的なクラブにすることがWEリーグの発展に繋がると思うので、たくさんの方の努力に感謝しながら、しっかり次に繋げていきたいと思っています」

■新背番号を発表

INAC神戸は6月15日、3シーズン守備の要として活躍したDF土光真代（どこう・まよ）が、古巣の日テレ・東京ベレーザに完全移籍すると発表した。

土光は昨シーズン、21試合に出場し、リーグのベストイレブンに選ばれた。

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21日、トップチームのメンバーと新しい背番号が発表された。

吉田莉胡は「9」。

前新潟Lで7シーズンぶり復帰のFW道上彩花（みちがみ・あやか）は「16」。

大宮から復帰のMF箕輪千慧（みのわ・ちさと）は「17」。

大宮から復帰のGK戸梶有野里（とかじ・みのり）は「18」。

前千葉LのMF大熊 環（おおくま・たまき）は「25」。

またMF愛川陽菜が「7」、MF山本摩也が「8」、FW桑原 藍が「13」にそれぞれ変更された。

キャプテンは引き続きDF三宅史織が務める。

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新チームは6月23日に初練習を行い、2025-26シーズンに向けて始動した！

（浮田信明）