阪神淡路大震災で途絶えた電力の復旧作業などの経験を通して、災害時の対応や備えの大切さを次の世代に伝える出前授業が、神戸市内の高校で行われました。
防災出前授業は、全国初の防災専門学科がある県立舞子高校で行われ、1年生35人が参加しました。
講師を務めたのは、阪神淡路大震災発生時、関西電力入社1年目で電力の復旧作業に当たった住田英隆さんです。
関西電力の管轄内では、震災でおよそ260万世帯が停電。
神戸市東灘区で被災しながらおよそ6時間かけ、車で会社に向かった住田さんは、電力復旧を願う市民から何度も呼び止められながらも、地中の電線設備の点検など、送電再開に向け、懸命に作業にあたった経験を語りました。
生徒たちは、混乱の中でも冷静に判断して動くことの大切を学んでいました。
生徒たちはこの他、停電した際のブレーカーの操作方法など、備えの重要性についても学んでいました。